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図28 格闘マンガストーリー進行パターン図

独自に作成

 図28は、『ジャンプ』格闘マンガに多く見られるストーリー進行パターン図を表したものである。これを使って3大テーマを取り入れた「パターン」を解説していこうと思う(図の丸数字と文章の丸数字が対応しています)。

@ある強敵(ライバル)との戦闘(図29-1)

 主人公はまず誰かと闘いをする。それは侵略者でも、技量を競うライバルでも構わない。ここでは「勝利」がテーマとなる。

A友情の芽生え(図29-2)

 力の限り闘った両者は、お互いを認め合い、友情が芽生えることがある。当然ここでは「友情」がテーマになる。

B新たな強敵の出現(図29-3)

 @の戦闘が終わると、さらに強い敵が登場する。主人公よりもはるかに強そうな表現で登場することが多い。

   

C新たな敵を倒すために共闘、友情の芽生え(図29-4)

 Bの敵を倒すため、主人公の@の敵(ライバル)が共闘をする。この時点で主人公と、@のキャラクターに大きな友情が芽生えていることもあるし(A)、お互い反目しあいながらも目的を同じくし、共闘をすることで奇妙な友情が芽生えることもある。

 読者心理的には、@で闘ったあの強い敵が味方になるということで、その夢の合体にわくわくする。ここでのテーマは「友情」である。また、新たな敵を倒すための特訓、つまり「努力」をテーマにすることも同時に可能である。

 D仲間の敗北、死(図29-5)

 新たな敵との闘いで、味方になった@のキャラクターや、主人公の身内が倒されることは多い。これは“あの強かった@のキャラクターが負けるとは”という現実を突きつけることで、新しい敵Bの強さをより強烈に読者に印象づけるわけである。

E主人公の怒り、そして勝利(図29-6)

 @のキャラクターや身内が倒されたり死亡したりすると、主人公の怒りは頂点に達し、物語はクライマックスを迎える。

 この「怒り」という表現は非常にポピュラーであり、主人公の限界能力の発揮や、飛躍的な戦闘力の上昇をもたらすポイントとなる。そして主人公はなんとかBの新たな強敵に勝利する。テーマは当然「勝利」である。

F新たな敵との友情(図29-7)

 場合によってはBの敵とも友情が芽生え、味方にしてしまうこともある。この場合、Bの敵は@の敵の場合と同等の扱いになり、物語はAからまたループしていく。この方式だと、主人公はどんどん強い敵を味方にし、その勢力を大きくしていくことになる。

 以上が基本的な格闘マンガの「パターン」である。多少の違いはあるが、ほぼこれに沿っているといえよう。図30、31は『ドラゴンボール』と『北斗の拳』にこのパターンを当てはめたものである。闘いを中心に、「友情」「努力」をうまく取り込んでいることがわかるだろう。

 

 

 

 

 

  

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