オレ流超人批評
第47回 プリズマン
全身ガラス張りの透過超人
ラスボスチームの一員として
彼はその役割を果たせたのか?
What's プリズマン
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| 私のフェニックス嫌いについては以前詳細に書かせていただきましたが、その嫌いな主因である姑息さを、メンバーとして強力に後押ししている超人が彼・プリズマンです。ということは…ええそうです、正直好きじゃないんですよ、彼のこと(笑)。申し訳ないですけど。 彼は王位争奪編の準決勝、ソルジャー戦から登場しました。巻頭カラーのカラーページで大体的にお披露目された彼は、サンシャインのような幾何学デザイン系ガラス超人であり、数学的に体積を求めやすいフォルムだな、というのが第一印象でした。「底面積×高さ」みたいな(笑)。しかしながら、いくら体積を求めやすそうといえども、そこはマンモスマン、サタンクロスといった図抜けた実力者をそろえていたフェニックスチーム第3の男。当然のことながら読者の期待度は否応なしに高まったわけです。ところが私の見る限り、どうにも彼にはラスボス級キャラとしての魅力が感じられません。今回は彼がどうして魅力ある悪役足りえなかったのか、その要因を考察したいと思います。 【ヤツに魅力がない要因その1】 彼の言動を見ていて感じるのは、「下品」という二文字なんですね。それは「キョキョキョーッ」という笑い声であったり、威勢のいい脅し文句が思慮深さを微塵も感じさせない、チンピラのそれと同レベルのものであったり、姑息な手段を使うのにまったく羞恥心を持たないファイトスタイルであったりするわけです。 これらのパフォーマンスは、彼が単なる雑魚キャラだったら別に構わないのですが、曲がりなりにもラスボスチームのメンバーですから。少しはその辺のプライドを持ってほしいと思うわけです。 【ヤツに魅力がない要因その2】 ちょっとストレートすぎたでしょうか(笑)。彼はブロッケンJr.戦、ラーメンマン戦と2戦をこなしているのですが、よくよくその試合ぶりを見ると、たいした攻撃をしてないんですね。キャンバスを手裏剣にして投げてみたり、観覧車で回転して蹴りを入れてみたりと、アイテムに頼ることも多く、肉体的な強さの表現が少ないんです。 また、すぐ体にヒビが入ったり(素材的に仕方ないんですが…)、ダウンシーンが多かったり、泣きごとを言ったりと、ラスボスメンバーにはあるまじき失態が多いのも、強さを感じさせない要因でしょう。ラーメンマンのロメロスペシャルを食らったときなど「ウギャー、バラバラになりそうだ!!」と、ついつい弱音を吐いております。「おまえ、はじめからバラバラみたいなもんだろ」という読者のツッコミすら耳に届かない余裕のなさです(笑)。公式戦績は2分けとなっていますが、実質2連敗だと思いますよ。 【ヤツに魅力がない要因その3】 これはねえ…しらけますよねえ。まがりなりにも「超人プロレス」をうたっている格闘で、ビームはないでしょ。そりゃああいうフォルムの超人ですから、スペクトルをイメージした技が出るのは仕方ないとしても、フェイバリットにしちゃダメなんじゃないかと。正直この『レインボーシャワー』という技をジャンプで見た時は、子どもながら「末期症状だなあ」と思ったくらいですから。あくまで小技、つなぎ技までが許容範囲だったと思うんです。だってキン肉マンが『キン肉フラッシュ』でフェニックスを倒しちゃったら、皆さん間違いなく本を叩きつけるでしょ(苦笑)? 【ヤツに魅力がない要因その4】 知性を売りにしているチーム、それがフェニックスチーム。しかしながら彼の言動には知性のカケラもなく、とてもじゃないけど頭が切れるイメージはありません。それどころか頭が良いというよりは…ひょっとして…キミって実はバカでしょ? という疑念が生じてしまうんです。太陽の光が必要なレインボーシャワーを使用するにあたり、日没時間をまるで考慮していなかったり、フェイバリットをあっさり反射されたりと、とても戦略脳があるとは思えません。 思うにですね、おそらく彼は何も考えていませんよ(苦笑)。戦いに限らず、人生を生きる上においても。先を読む力、計算能力が圧倒的に欠落しているような気がします。とにかく現在の快楽だけ求められればいいという刹那主義超人、もしくはいきあたりばったりのフィーリング超人なんですよ。もし彼が社会人だとしたら、将来に対する貯蓄や住宅ローンの返済計画といった人生設計なんてまるでなく、奥さん相当苦労すると思うんですけど(笑)。絶対に家計簿をつけるタイプじゃないです。 ですんで、フェニックスがこんなノープランな彼のどこに知性を見出したのか、永遠の謎なんですよ。彼の人選眼の基準が私の斜め上をいっているとのことなのでしょうか。それとも、自身の戦略を深く考えずに遂行する超人が欲しかったのでしょうか。頭いいと戦略に反発したり、疑問を持ったり悩んだりしますからね。「その戦略、喜んで!」という単純なアホが欲しかったのかもしれません(笑)。 こう書いていると、なんか可愛げのあるキャラにも思えてきました。彼がフェニックスチームではなく、マリポーサチームあたりに所属していたら、ひょっとしたら愛嬌あるキャラとして認識できたのかもしれませんね。 ※今回はwindさん、三浦さん、林久兵衛さんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。 (2011年7月10日) |